PPC6100に限らず多くのマックはHDのアクセスランプは見えない。別に見えたからといってそれほど御利益があるわけではないが、見えた方が何となく精神衛生上よい。マシンが考え中なのか、発狂したのか判断する重要なパラメータでもある。
ソフトウェア的にこれを解決する手段があって、DiskLightなどは非常にメジャーであり、使っている人も多いと思う。しかし、これが原因で安定性が悪くなることはあっても良くなることはないし、マシンのパフォーマンスにも少なからず影響があるはずである。という訳でハード的なアクセスランプはやっぱりあった方が良いという結論に達する。
大抵のHDにはアクセスランプ用のコネクタが付いていて、LEDをくっつけるだけで用は足りる。問題はLEDの実装場所だ。フロントパネルに適当な穴をあけてそこにLEDを押し込むのでも良いが、それではあまり面白くない。そこで目を付けたのが電源ランプである。
電源ランプを青色LED等に交換するのは巷で流行っているおしゃれの一つだが、私はここに2色発光LEDを入れて、アクセスランプと共用させることをもくろんだ。赤緑LEDで電源ランプとアクセスランプを共用すれば、通常は緑に光っていて、HDが動き出すとオレンジ色が点滅する。かっこいいではないか!
まずはともかく、LEDを交換しないと始まらないので、6100本体をバラす。HD、CD,FDとはずしてさらに電源もはずすと、やっと手前のプラスチック部が外れる。
ここまでバラすとほとんどジャンクのようである。はたしてもう一度動くのかどうか若干心配になる。
LEDは一般的なφ4mmの透明タイプが使われていた。したがって、交換する赤緑LEDもφ4mmのタイプを入手すればよい。最近はどこでも売っているだろう。通常入手できる2色LEDはカソードコモンで、−側を共用するタイプだ。回路構成がこれにあっていないと話が面倒になる。
電源ランプの方は全く問題なかった。片方がグランドに落ちていて、600Ω程度でドライブされている。流されている電流は約5mA。そんなもんだろう。
で、次はHDのLEDドライブ回路。これがどうもNPNトランジスタのオープンコレクタでドライブされているようである。これではカソードコモンのLEDは使えないので困った。仕方がないので、手元にあったトランジスタでエミッタ接地のドライブ回路を作ってみた。
みすぼらしい回路だが、これで十分だ。これならカソードコモンのLEDをドライブすることができる。これをHD裏の空きスペースに押し込んで、製作完了。
本体を元気よくバラす勇気さえあれば、特になんてことない工作だ。リスクが(たぶん)少なく、実用性が高いので、結構おすすめ。もし、赤青の2色LEDなんてのがあれば、めちゃめちゃかっこいいのができそうである。